Sunday, November 05, 2006

幸福を招く死の備え

行きている間に墓を作ると長生きをするジンクスがあります。
「縁起が悪い」と死を考えないようにするのは、地震の備えをしない以上に愚かでしょう。
地震より確実にやってきます。
備えれば、最低限の被害で済みます。
そして、まともな宗教なら、死の恐怖を解決してくれます。

人は必ず死ぬことを意識すると、生きている今を大切にできます。
限られた時間です。行動の優先順位を守り、健康に気をつけ、食生活を考えれば、日々が充実し長生きもできるでしょう。

 ちなみに我が木下一族、江戸末期から先祖代々「墓は作るな」という、家訓があります。
 作らない理由は「墓管理で子孫に迷惑をかけるな。世界に羽ばたく子孫の足を引っ張るな」
 我が先祖は、何とすばらしい。死を考えるどころか、その先までも。

明日は死ぬかもしれないという気持ちが、今日をより良くいきるエネルギーとなります。

手塚治虫「火の鳥」
かつて夢中になって読みました。
いのちの議論で印象深いシーンがいくつかあります。
 火の鳥の血を飲むと不老不死になるということで、人は追いかけます。
火の鳥は言います。
「足下の蟻を見なさい。半年ほどの間に、生まれ、働き、子を産み育て、死んでいく。
人間は、蟻から見れば不老不死と思えるほど、長生きができでしょう。でも蟻より幸福に生きてますか?」

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