Saturday, January 11, 2014

神の臨在2014.1/10&12礼拝より

再びミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」の話。
帝政ロシア時代の貧しいユダヤ人部落。主人公ティビエは長年の貧乏暮らしのつらさに、娘だけはお金持ちと結婚させたいと願っていました。そこに村一番のお金持ちから縁談がありました。
喜んで承知します。かれは将来のムコに言います。「オレは娘ばかりなので息子が欲しかった。お前が息子になってくれてうれしい。ただ残念なのは、息子はオレより年下でほしかったなあ」
当の娘は、貧乏な仕立て屋青年と恋仲でした。貧乏といえど、当時発明されたばかりのミシンを導入し、大きな事業展開を夢見て、その資金も着実に積み立てている堅実な人でもあります。
てんやわんやあって、結局、娘は貧乏な青年と結婚しました。その結婚式で歌われるのが、このミュージカルで一番有名な曲「サンライズサンセット」。「あの飛び跳ねてた子供がこんなにりっぱになって……日は登り日は沈む。」
ところが結婚式さえ、当時ロシアに吹き荒れたユダヤ人迫害「ポグラム」による破壊活動を受けました。前途は多難です。
結婚してしばらくして、ティビエがぼやきます。
「あいつら案の定、ひどい貧乏になった。でもあいつら幸せすぎて、今がどんなに惨めな状態なのかが、全くわかっていない」
これは私が一番好きなセリフです。

人というのは宝物に囲まれて生きるより、好きな人と生きる方がしあわせなようです。
我々は少ない財産といえど大切な財産。
それがどんなに大切でも、あの世までには持って行けない。
でも大好きなイエス様は今も、そして自分の死後も共にいてくれます。

今、これを書いてる私の音楽室兼書斎には、私にとって大切な宝が多くあります。
両親が土地を売ってまで、私に与えてくれたフルートは、そのなかでも最大です。
グランドピアノも。
ウッドベース、ヴァイオリン、ギター、サックス、クラリネット。ウクレレもある。リコーダーやパンフルート。レコードにCD。書籍があふれて足の踏み場がない。ほとんどゴミ屋敷の様相。
あとたった10年、長くても20年ほど先に私が地上生活をはなれた時には、これらは完全にゴミ、チリ、アクタ。


アダムとイヴは神と会話ができました。
罪を犯してからは霊的な死、すなわち神様と断絶。そして神はコワイ存在となりました。
アブラハム、イサク、ヤコブには時々語りかけがあり、多くの律法をいただいたモーセには多くありました。その都度、神の臨在を表す「シャカイナグローリー」と言われる栄光の光に包まれました。
出エジプトでは、雲の柱と火の柱が立ち、数百万人のイスラエル人が神に守られていることが誰にもわかりました。
神殿天幕にも栄光の光。それをうけたモーゼも顔が光り、覆いをかけたほど。
マラキからは途絶えたものの、バプテスマのヨハネが洗礼をした時に、イエス様には、天が裂け、鳩のような聖霊が下ってきました。ペンテコステにも舌のような炎のシャカイナグローリーが弟子達にありました。神の臨在のしるしがありました。

40年前のことですが、松原湖バイブルキャンプに、単なる静養として来た医師と看護士、病院スタッフのグループがいました。講師の牧師から信仰の勧めはあっても特別な興味を示しませんでした。それでも彼らは聖書講座や賛美も楽しくすごしました。上高地に場所を移した時、彼らは雷に会いました。その医師は命の終わる気がして、とっさに「今、死んでも、罪を持ったままでは神の裁きに耐えられない。イエス様許してください」と祈ったそうです。そのとたん、「これで死んでも罪はイエス様が負ってくださったので安心」とキリスト教信仰の真髄を瞬間的に悟りました。そのとたん周辺が急に明るくなったのですが何か変なのです。気がつくと影がどこにも見当たらない。手で影を作っても影にならない。典型的なシャカイナグローリーです。
翌年のキャンプでその不思議な体験を話してくれました。一年経ったのに、まだ興奮が続いています。正式の集会ではないけど、次々人が集まり100人ほどになりました。
「ここのキャンプ場で『イエスは友だから』という歌があるけど、とてもそれは畏れ多くて歌えない。イエスとも呼び捨てにできない。イエス様は私の主です」と語っていました。
メシアニックジューの人達もこのシャイナグローリーとパウロのような目からウロコの体験をした人が多いようです。

人は神を無限大に裏切るけれど、神は、そしてイエス様は決して裏切りません。
「二人三人集まるところには、私が中心にいる」と約束くださいました。
ここの小さな集会にも、イエス様は中心におられます。
本当におられるのです。
ここにいらっしゃると思えませんか?それは霊的洞察力が足りないだけです。おられるのに。
イエス様が真ん中に来てくださるので、ある教派の伝統のように、説教台と司会者講壇を両脇に置こうと思うこの頃です。





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