Thursday, November 06, 2014

11/7&9 礼拝メッセージ

本田宗一郎の話と思いますが、不確かな記憶です。
大学入試に備えようとしたら、父親から反対されたそうです。
「お前は本田商店を継ぐ者だ。そんなヒマはないだろう。大学の学びが必要なら、大卒を雇えばすむことだ」。大物です。
世界を維持しているのは大卒のエリートですが、世界を変えるのは、浮き沈みに動じない、頂点も底辺も知る人の役目です。

歴史は、特に聖書に歴史は、金持ちや強烈な政治的権力をもっている人達がより富と権力を大きくふくらませて動かしてきたわけではないのです。
世界を動かした人は、資産や政治力の強い人ではなかったのです。
モーセはエジプトの王子というより、一旦落ちぶれた羊飼いでした。
ダビデも羊飼い。
イエス様も大工です。
悲惨な生活をしているやもめのルツやナオミも世界を変える働きができました。ダビデやイエスを生んだ原動力となりました。


「三代目には貸家札」ということばがあるそうです。
苦労を重ねて成功した初代。それを見ていて発展させた二台目。
三代目はいけません。物心ついた時には、もうセレブ。贅沢とムダ遣いが身についています。先代、先々代の遺産を食い尽くしてしまいます。
人は進歩、発展を続けるという進化論的思考は、現実無視であり、人は堕落するものなのです。
それを防ぐのは初代の熱烈なる動機を探る、初心に帰らねばなりません。すってんてんからの出発こそが大切です。

ナオミとルツは、神の祝福するイスラエルの社会制度によって身を守られたわけですが、すってんてんの状態からのスタートです。
先代が築いた上に乗っかったわけではないのです。

私たちキリスト者は、天に宝を積むべきではありますが、神の祝福はこの地上に宝を積むことも祝福としてくださいます。それを目指す時、我々はエネルギを発揮します。
自己実現ばかりでは困りますが、そのエネルギーが神と人とのお役にたつことができます。そのためには、初心になるなければ、ひたすら堕落するしかありません。

モーゼが王子の立場から、一瞬にして、それも善的動機から落とされます。
ルツとモルデカイの出会いは、神の祝福です。
長い人生において、必ず、一度や二度は、善い動機と正しい行動からでも。王子の立場から落とされます。
そこからがスタートです。
大きな働きを神から期待されている人ほど、すってんてんの体験数が多いことでしょう。

ノアは神のことばに従って救われました。しかし、方舟を作ったり、鳩やカラスの力まで借りて情報を集めるように、最大限の努力も果たしました。
何もしないで祈っているだけでは、なにも起こらず空回りだけです。
神の意志や摂理を汲み取る事なく、祈りより行動あるのみという姿勢も何も起こらず空回りだけ。
神のみ意志に従い、レプタを献金したやもめのごとく、自分にあった最大限の努力こそ、世界を変える第一歩であり、最大の貢献であります。聖書にはレプタを捧げた女がその後どうなったかは書かれてませんが、このように全力を尽くしてイエス様にほめられた人が祝福を受けないわけはないでしょう。

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